安藤裕子 Premium Live 2017 ~夜明け前~ に行った話。
安藤裕子を好きになったのはいつからだっただろうか。
最初に聴いた時のことを今でもなんとなく覚えている。
部屋で小さなラジオをつけていて、そこから流れてくる「海原の月」に対して、高校生の僕は、バラードはまだまだ苦手だなあ、とか、特徴的な歌声の方だなあ、とか思っていた。
今日、安藤裕子の久々のコンサートが終わって、本人からCDを渡される手渡し会があった。
初めての直接の会話。「いつも聴いています!」の僕の声に、「ほんとに?」とちょっといじわるなねえやん。
自分でも驚いたのだが、「ほんとです!」と答える僕の声には力がこもっていた。
確かに、安藤裕子の歌、曲、世界に魅了されてから、その歌に触れない季節は無かったんじゃないだろうか。
朝起きてすぐ、通学・通勤、散歩、お掃除。寝る前のお供。
どんな時も僕に寄り添って、元気にしたり、すこし羨ましくさせたり。
彼女の歌は知らないうちに僕の人生に大きな影響を与えているのだろう。
そんな安藤裕子の久々のコンサート。
僕自身は最後に足を運んだのがどうやら2015年12月。
一番好きならもうちょっと行かないとな、と思いつつ、会場へ。
でもいつも行こう!と決めるというよりはフラっと足を運ぶので、座席はいつも後ろの方。今回も後ろから数えても片手で足りる。
しょっぱな。いきなり「いらいらいらい」。
驚いた。感情を前面に出したハードなナンバー。一瞬で世界を創り上げる。
続く「溢れているよ」は疾走感あふれる曲。世武裕子さんからの頂き物。
軽く挨拶をして、もっさんこと山本隆二(pf)が結婚したときに作った「TEXAS」。
歌い出しが素敵で、とても優しい気持ちになる。
歌詞を間違えて歌い直すのもご愛嬌。
そんなにうまくいくものでもないさ。
そこから「セシルはセシル」カバー。
このライブまでしばらく誰にも言わず歌うことを休んでいた彼女は、迷う自分の歌を歌っていいんだろうかと思い、カバーを多く入れたそうだ。
セトリでは他にもキリンジの「エイリアンズ」、NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」などをカバー。
「悲しみにこんにちは」「ここに臨む丘」は僕がとても好きな部類の曲。
心が温まる。
続いては新曲の「雨とぱんつ」。まだ音源を開封するのがもったいないけど、これを書いたらしっかり聴きます。聴いたら買わなきゃ!ってなった。
MCで「年を取ってくると、誰かを素敵だなと思っても、暮らしが合わないな、とか思ってしまう」という話を挟んでの「少女小咄」。
歌詞の寂しい、切ない気持ちが突き刺さってくる。
「Lost Child.」は何度もライブで聴いているはずなのに、寂しいメロディーとサビの独特な世界は飽きる気配を見せない。
そこからの「海原の月」。実は初めて生での鑑賞。
最初に聴いた曲は思い入れが強くなる。声が、心に響いた。
思い出したように書くが、この時とても白を基調とした照明となって、とても神秘的だった。
「獏砂漠」は激しく、ずっしり響く曲で、前とは一転した音、照明。
「Smells Like Teen Spirit」もその激しさを残した演奏。
最後のMCの前に、「たくさんカバーをやってきたけど、最後の2曲は自分の歌を歌います。」と話し、「隣人に光が差すとき」「聖者の行進」。
どちらも1stアルバムの楽曲で、それを15年近く歌い続けていることに改めて感謝するしかなかった。
力強く響くフロアタムの音。
アンコールの拍手が鳴りやむと、デビュー時の話をしてくれた。
北海道の珈琲店。もっさんと2人での出演。
途中で止まってしまった曲。
「飛翔」を聴くのは2回目だろうか。
サビのメロディーが耳に残る、素敵なバラード。
グッズの紹介では3ウェイポーチを背負ったり、肩にかけたり、おしゃれな安藤裕子。
MCで色々なことを聴くんだけど、なかなか覚えているのが難しくて、でも感覚になんとなく残って今日が過ぎていくんだなあとか考えていたら最後の曲。
最後はオザケンの「ぼくらが旅に出る理由」で明るくおわり。
何度も歌ってたから「あ、これ人の曲だった」って笑ってるねえやん。
楽しかった。また遊びに来ますね。
これからも素敵な歌をお願いします。